看護記録SOAP(ソープ)は、患者の状態をS(主観的情報)・O(客観的情報)・A(アセスメント)・P(計画)の4要素で整理する記録形式です。本記事では看護師特有の責任範囲の境界、症状別テンプレ10種、ChatGPT/Claudeで下書きを半減するAI時短術、電子カルテ三原則までを実例付きで解説します。看護師・看護学生の方向けです(介護職の方は介護SOAPの書き方へ)。

1. SOAPとは?看護記録におけるS・O・A・Pの定義と法的位置づけ
看護記録のSOAPは、患者情報をS(訴え)・O(バイタル等の観察事実)・A(専門的判断)・P(看護方針)の4要素で整理する記録形式です。1968年にWeedが提唱した問題志向型医療記録(POMR)に由来し、医療法施行規則(昭和23年厚生省令第45号)別表第二の診療録保存義務を満たす手法として多職種連携の共有基盤となっています。
SOAPは、医師Lawrence Weedが1968年に提唱した問題志向型医療記録(POMR)の核となる構造です(N Engl J Med. 1968;278:593-600)。日本では看護過程を可視化する手法として定着しました。
| 要素 | 英語 | 看護記録での記載内容 |
|---|---|---|
| S | Subjective | 患者・家族の言葉による訴え(痛み・不安・希望) |
| O | Objective | 測定値・観察事実(体温・血圧・SpO2・発疹の有無など) |
| A | Assessment | SとOの根拠に基づく看護師の専門的判断 |
| P | Plan | 看護問題の解決に向けた具体的実施内容と評価タイミング |
2. 看護記録でSOAPを使うメリット・デメリット
SOAPは情報を4要素で構造化するため、医師・看護師・理学療法士・作業療法士・言語聴覚士・精神保健福祉士など多職種間で患者状態を共有しやすくなります。一方で、記述量が増える・アセスメント(A)の質が書き手でばらつく・記載に所要時間を要するという課題も指摘されており、導入時には書き方の標準化が欠かせません。
メリット3点
- 多職種共有の精度向上:同じ構造で記述するため、引き継ぎやカンファレンスで認識のズレを防げます。
- 思考プロセスの可視化:Aに判断根拠を書くことで、なぜその介入を選んだかが伝わります。
- 継続評価のしやすさ:Pに評価タイミングを明示すれば、次シフトで効果判定を漏れなく行えます。
デメリット3点
- 記述量の増加:4要素すべてを書くため、叙述記録より文字数が多くなります。
- Aの質のばらつき:経験の浅い看護師はAが事実の羅列にとどまりやすく、標準化が必要です。
- 所要時間:1件あたりの入力時間が長くなり、多忙時の負担要因になります。
3. S・O・A・Pの書き方:各要素のNG例→OK例対比

ここではS・O・A・P各要素について、NG例とOK例を2組ずつ示します。表で全体像を把握し、続くリストで詳細を確認してください。
| 要素 | NG例(改善前) | OK例(改善後) |
|---|---|---|
| S | 「痛いと言っている」 | 「右下腹部がズキズキ痛い、歩くと強くなる」(NRS 7) |
| O | 「元気がない」 | 血圧142/88、脈98/分、体温37.8℃、歩行時前屈み姿勢 |
| A | 「痛みが強い」 | 術後創部の炎症に伴う疼痛、体位変更時の増強から活動制限あり |
| P | 「様子を見る」 | 30分後に鎮痛薬の効果判定、安楽体位の工夫、NRS上昇時は医師へ報告 |
各要素の書き方のポイント
- S(主観的情報):患者の言葉を「 」付きで引用し、強さはNRS(0〜10)で数値化します。「痛がっている」は職員の解釈なのでNGです。
- O(客観的情報):測定値(血圧・脈・体温・SpO2・CRPなど)と目視事実をそのまま記載します。「元気がない」は主観です。
- A(アセスメント):SとOを統合した専門的判断を書きます。事実の羅列ではなく「〇〇だから〇〇」という因果を示します。
- P(計画):具体的実施内容に加え、評価タイミング(30分後・次回シフトなど)を必ず入れます。
4. 看護師の責任範囲の境界:A・Pに書くべきこと・書いてはいけないこと
看護SOAPで最も間違えやすいのは責任範囲の境界です。医師の診断名はAに書かず「医師より〇〇と診断(指示番号〇〇)」と事実として記載し、Aには看護師が独自に導いた看護判断を書きます。Pには医師への報告基準・オーダーの実施・クリティカルパス連動を明示し、医師の指示と看護師の判断を混同しないことが医療安全の要です。
看護記録は医師の診療録とは責任主体が異なります。医師が「病名・治療方針」を決め、看護師は「看護問題への対応」を担います。この境界を曖昧にすると医療過誤のリスクにつながります。
| 項目 | 書くべき(OK) | 書いてはいけない(NG) |
|---|---|---|
| 診断名 | 「医師より肺炎と診断(指示No.123)」 | 「肺炎である」(看護師の判断として) |
| Aの判断 | 「痰量増加とSpO2低下から、気道クリアランス障害が疑われる」 | 「肺炎が悪化している」 |
| Pの内容 | 「医師へSpO2 93%以下を報告、吸引・体位ドレナージ実施」 | 「抗生剤の変更を検討」(医師の権限) |
具体例:責任範囲の書き分け3例
- 報告基準の明示:Pに「体温38.5℃超・血圧180/110以上・意識レベルJCS 1桁の悪化で主治医へ即時報告」など、客観的数値を基準として書きます。
- オーダー実施の記録:「指示通り 生理食塩水100mL+〇〇mg 点滴静注 09:00開始10:00終了 完遂」など、指示番号・実施時刻・完遂の有無を書きます。
- クリティカルパス連動:「術後Day2 パス上の離床目標に対し歩行器歩行5m実施、予定通り」など、逸脱(バリアンス)があれば併記します。
介護現場(訪問看護以外の施設介護)のSOAPは、看護記録とは法的根拠(介護保険法)と責任主体が異なります。介護職の方は「介護SOAPの書き方」を参照してください。
5. 【症状別】SOAP記録テンプレート10種

症状別SOAPテンプレは、発熱・疼痛・呼吸苦・ADL低下・不安・術後・終末期・訪問看護・精神科・認知症BPSDの10場面で、S/O/A/Pの記入雛形を示したものです。症例は急性期・術後・終末期・在宅・精神・認知症を横断し、各症状は症状×状況の軸で構造化し、そのまま現場に持ち込める実用性を重視しました。
各テンプレはH3見出し+1行要約で要点をつかみ、表は補助として参照してください(数値・状況は架空)。
5-1. 発熱
1行要約:体温・随伴症状と脱水リスクを押さえ、解熱剤効果判定と報告基準を計画する。
| S | 「寒気がする」「だるい」 |
|---|---|
| O | 腋窩温38.5℃、脈96/分、血圧128/72、SpO2 97%、咽頭発赤、水分摂取量300mL/6h |
| A | 感染症に伴う発熱、摂取量不足から脱水進行のリスクあり |
| P | 解熱剤1時間後効果判定、水分摂取量の記録、39.0℃超で医師へ報告 |
5-2. 疼痛
1行要約:NRSで強さを数値化し、増悪因子と緩和因子を整理、鎮痛効果判定タイミングを計画する。
| S | 「手術したところがズキズキ痛い」(NRS 7) |
|---|---|
| O | 前屈み歩行、創部周囲の筋緊張、表情苦悶状、血圧150/92 |
| A | 術後創部の炎症性疼痛、体位変更で増強、活動制限の要因 |
| P | 30分後NRS再評価、安楽体位の工夫、NRS変化なき場合は医師へ報告 |
5-3. 呼吸苦
1行要約:呼吸数・SpO2・呼吸様式と痰の性状を観察し、酸素投与・吸引の計画と報告基準を置く。
| S | 「息が苦しい」「横になれない」 |
|---|---|
| O | 呼吸28/分、SpO2 92%(室内気)、起坐呼吸、口唇チアノーゼなし、断続的湿性咳嗽 |
| A | 痰貯留による気道クリアランス障害、低換気リスクあり |
| P | マスク2L投与(医師指示)、吸引・体位ドレナージ実施、SpO2 90%以下で即時報告 |
5-4. ADL低下
1行要約:測定可能な活動量と安全リスク(転倒・廃用)を押さえ、段階的離床と見守り計画を立てる。
| S | 「歩くのがおっくうだ」「ふらつく」 |
|---|---|
| O | FSIRT 0.6m/s、Barthel Index 55点、立位保持不安定、血清Alb 3.2 |
| A | 筋力低下と栄養低下による活動耐容能低下、転倒リスク高 |
| P | 歩行器使用で廊下歩行20m、1日2回、見守り1対1、摂取量記録 |
5-5. 不安
1行要約:訴えと身体的兆候(頻脈・発汗)を対応させ、傾聴・環境調整と再評価タイミングを計画する。
| S | 「明日の手術が怖い」「眠れない」 |
|---|---|
| O | 手の震え、手掌発汗、脈102/分、深夜覚醒、目の下のくま |
| A | 手術に対する予期不安、自律神経反応と睡眠障害を伴う |
| P | 15分間の傾聴、照明・音の環境調整、就寝前訪室と睡眠の再評価 |
5-6. 術後(急性期)
1行要約:バイタル安定・創部・疼痛・排液を時系列で押さえ、クリティカルパス連動の計画を立てる。
| S | 「痛みは落ち着いた」「お腹が空いた」 |
|---|---|
| O | 術後Day1、血圧122/78、脈84、体温37.3℃、創部発赤なし、ドレーン排液50mL/24h |
| A | バイタル安定、出血リスク低くパス上の離床導入が可能 |
| P | パス通り車椅子離床30分、排液量の連続記録、鎮痛効果の継続評価 |
5-7. 終末期(緩和ケア)
1行要約:苦痛の緩和とQOL、家族への支援を軸に、予測される変化へのあらかじめの計画を置く。
| S | (家族)「もう無理かもしれない」、患者「家族に会いたい」 |
|---|---|
| O | JCS II-10、呼吸Cheyne-Stokes、尿量減少、四肢冷感、死斑出現なし |
| A | 臨死期が近接、疼痛・呼吸苦の予防と家族の心理的支援が課題 |
| P | 不快感の随時評価と緩和、家族への予後説明補助、面会環境の整備 |
5-8. 訪問看護(在宅)
1行要約:在宅環境と家族の介護力を含めて観察し、次回訪問までの自己管理と緊急時連絡を計画する。
| S | (家族)「食べこぼしが増えた」(患者)「むせやすくなった」 |
|---|---|
| O | 食事形態常食、食事中むせ込み2回、体重1か月で−2kg、嚥下時湿性音 |
| A | 嚥下機能低下による誤嚥リスク上昇、低栄養の進行が懸念 |
| P | トロミ添加の試行提案、家族への誤嚥対応指導、次回訪問で体重・嚥下再評価、夜間の緊急連絡先を家族に再確認 |
5-9. 精神科
1行要約:訴え・感情・行動とリスク(自傷・他害)を記録し、アセスメントは客観描写に基づく。
| S | 「誰かに監視されている」「眠れない」 |
|---|---|
| O | 独語・放眼、睡眠3時間/夜、易刺激性、自傷念慮の具体的表明なし |
| A | 幻聴・被害念慮に伴う不穏、不眠による日中の活動性低下 |
| P | 1対1の関わりで受容的傾聴、環境刺激の調整、リスク行動の継続観察と記録 |
5-10. 認知症BPSD(周辺症状)
1行要約:行動の前後の文脈と環境要因を記録し、背景にある不満と安全確保の両立を計画する。
| S | (家族)「夕方になると落ち着かない」 |
|---|---|
| O | 17時以降の徘徊、昇降時ふらつき、入浴拒否、照明が薄暗い時間帯に症状増悪 |
| A | 夕暮れ症候群様の不安に環境要因(薄暗さ)が重なり転倒リスク |
| P | 夕方の照明確保・声かけ、徘徊時の見守りと転倒予防、家族への対応指導 |
6. 診療科・勤務先別のSOAP特徴比較

内科・外科・救急・精神・小児・訪問看護では、SOAPの記録重心が異なります。内科はバイタルと検査値の推移、外科は術後経過と創部、救急は時系列と初期対応、精神は感情と行動、小児は発達と家族、訪問は在宅環境と家族介護力が、それぞれOとPの中核になります。場面に応じて記述の比重を変えるのが実務のコツです。
| 診療科 | 向く症例 | Oの中核データ | Pの特徴 |
|---|---|---|---|
| 内科 | 慢性疾患・感染症 | バイタル・血液検査推移 | 服薬指導・観察計画 |
| 外科 | 術後・創部管理 | 創部・排液・疼痛 | クリティカルパス連動 |
| 救急 | 外傷・急変 | 時系列バイタル・JCS | 初期対応・報告基準の明示 |
| 精神科 | 統合失調症・気分障害 | 感情・行動・睡眠 | 1対1の関わり方・環境調整 |
| 小児 | 感染症・発達期疾患 | 体温・活動性・家族観察 | 保護者支援・発達配慮 |
| 訪問看護 | 在宅療養・終末期 | 在宅環境・家族介護力 | 自己管理指導・緊急連絡網 |
7. 電子カルテでのSOAP入力:三原則と追記ルール
電子カルテでのSOAP入力は、真正性・見読性・保存性の三原則と上書き・削除禁止の追記ルールを守る必要があります。これらは「診療録等に係る電子的手段による作成等に係る基準」(平成11年12月20日健政発第1646号)に基づき、誤入力時は訂正履歴を残してタイムスタンプで真正性を担保します。
電子カルテ三原則

| 原則 | 意味 | 実務上の注意 |
|---|---|---|
| 真正性 | 記録が本人作成・改ざんなしであること | ID認証・タイムスタンプで担保 |
| 見読性 | 後から誰もが正確に読めること | 略語の統一・文字化け防止 |
| 保存性 | 法定保存期間中、劣化なく保存できること | バックアップ・障害時復旧体制 |
追記・訂正のルール
- 上書き・削除は禁止:誤記は二重線で残し、訂正履歴を保持します。電子データでは論理削除で履歴を残します。
- 追記は別日時で:事後の気づきは新規入力とし、元の記録は改変しません。
- 根拠法令:e-文書法(平成16年法律第149号)も保存要件の根拠となります。
電子カルテの訂正を誤ると、法的文書としての証拠能力を損なうおそれがあります。施設の手順書に従い、必ず訂正履歴を残してください。
8. 【2026最新】AIでSOAP下書きを時短:ChatGPT/Claudeプロンプト実例
2026年現在、ChatGPTやClaudeなどの生成AIを活用し、SOAPの下書き作成時間を約半分に短縮する手法が広がっています。患者の訴え・バイタル・観察事実を入力するとS/O/A/Pに整理された下書きが出力され、書き手はアセスメントの精査に注力できます。ただし個人情報の入力は避け、出力は必ず事実確認することが前提です。
本章では汎用AIプロンプト2種と、日本の医療現場向けSOAP特化サービス3種を紹介します。AIはあくまで下書き支援であり、記録責任は看護師にあります。
汎用AIでSOAP下書きを作る2プロンプト
- **ChatGPT(汎用SOAP生成)— 速さと手軽さが最大の強み。**訴えとバイタルを箇条書きで投げると即座にS/O/A/Pの下書きを返します。
- **Claude(長文・電子カルテ用)— 長文脈の保持力で経過記録に強い。**1日分の経過を投げると時系列を保ったままSOAPに整理するため、長期経過に適します。
日本の医療現場向けSOAP特化AIサービス3選
- **tap-karte — 電子カルテとの連携に強いのが最大の差。**既存の入力画面と組み合わせ、手間なくSOAPを注入できる点が現場志向です。
- **AISOAP — SOAPの4要素構造化に特化した精度が強み。**入力情報をS/O/A/Pに自動振り分けし、Aの根拠不足を指摘します。
- **むすぼなAI — 看護記録の文脈に最適化された日本語表現が強み。**日本の看護現場の表現に合わせた出力で、手直しの負担を減らします。
AIの活用手順は5ステップです:①個人情報を伏せて事実を箇条書き → ②「看護SOAP形式でS/O/A/Pに整理」と指示 → ③出力下書きを確認 → ④Aの根拠と数値を検証 → ⑤電子カルテへ転記・保存。このサイクルで入力時間を半減できます。
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9. 看護記録の監査・法的文書としてのチェックリスト
看護記録は診療録の一部として法的文書であり、監査や医療過誤訴訟の際に証拠となります。S/O/A/Pの記載漏れ、再評価タイミングの明示、事実と判断の混同、日時・署名の不備は監査指摘の典型です。本章の8項目チェックリストで、記録の法的正確性を完了前に点検すれば、監査指摘の多くを予防できます。
| # | チェック項目 |
|---|---|
| 1 | Sに患者の言葉が引用され、強さが数値化されているか |
| 2 | Oに測定値と観察事実が時系列で入っているか |
| 3 | AがS+Oの根拠に基づき、医師の診断と混同されていないか |
| 4 | Pに具体的実施内容と評価タイミングが明示されているか |
| 5 | 再評価(フォローアップ)の記録が残っているか |
| 6 | 法的正確性:日時・実施者署名・指示番号が揃っているか |
| 7 | 多職種への共有・申し送り内容と矛盾がないか |
| 8 | 電子カルテの追記・訂正が履歴を残す方法で行われているか |
監査指摘の多くは「Aの根拠不足」と「Pの評価タイミング漏れ」に集中します。記録完了前にこの2点を確認するだけで文書の信頼性が大きく向上します。
10. まとめ+FAQ 8問+無料SOAP生成AI
看護記録のSOAPは、患者状態をS・O・A・Pで構造化し、多職種で共有・継続評価するための標準手法です。責任範囲の境界、症状別テンプレ10種、AI時短術、電子カルテ三原則を押さえれば、実習から臨床・訪問看護まで使える記録力が身につきます。関連としてSOAP 例文一覧、介護AI 総合ガイドもご覧ください。介護職の方は介護SOAPの書き方へ。
よくある質問(FAQ)
Q1. Sには何を書けばいいですか?
患者や家族の言葉による訴えを、「 」付きで引用します。強さはNRSなどで数値化します。「痛がっている」のような職員の解釈ではなく、患者自身の言葉を記載するのが基本です。
Q2. OとAの違いがわかりません。
Oは測定値や目視事実の「客観的事実」、AはSとOを統合した看護師の「専門的判断」です。血圧150はO、そこからリスクを考えるのがA、と切り分けます。
Q3. 医師の診断名はどこに書きますか?
診断名はAに看護師の判断として書かず、「医師より〇〇と診断(指示番号〇〇)」と事実として記載します。Aには看護判断を書き、責任範囲の境界を明確にします。
Q4. 実習でSOAPを書くコツはありますか?
まず観察した事実(O)と患者の言葉(S)を箇条書きで整理し、そこからAを組み立てる順序が確実です。指導者のフィードバックでAの根拠を繰り返し添削してもらうと上達が早まります。テンプレを下敷きにするのも有効です。
Q5. 電子カルテで修正・訂正したい場合はどうしますか?
上書きや削除は禁止です。誤記は訂正履歴を残す方法(二重線・論理削除)で訂正し、事後の気づきは別日時で追記します。手順は「診療録等に係る電子的手段による作成等に係る基準」(平成11年12月20日健政発第1646号)に従います。
Q6. Pに看護師が書けることは何ですか?
Pには看護師の権限内の内容(観察計画・環境調整・安楽体位・傾聴・家族支援)と、医師への報告基準・オーダー実施記録を書きます。薬剤変更や処方の決定は医師の権限なので報告事項として扱います。
Q7. AIで作成したSOAP記録は違法ですか?
作成行為自体は違法ではありませんが、個人情報を入力しない・出力を必ず事実確認する・記録責任は看護師にある、の3点が前提です。個人情報保護法と診療録の真正性要件を満たす運用が求められます。
Q8. 看護記録の保存年数は何年ですか?
診療録(カルテ)の保存期間は、医療法施行規則(昭和23年厚生省令第45号)別表第二に基づき定められており、2019年改正(2020年4月施行)で延長されました。現在は5年が基準です。施設により延長して運用する場合もあります。
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看護記録は患者の安全と継続的なケアを支える重要な仕事です。本記事のテンプレやコツが、現場の記録業務の一助となれば幸いです。